ローカル線の存続・活性化へ「使って育てる」

「地域鉄道フオーラム」に150人参加理解深める

 「貴志川線の未来を”つくる”会」主催の「地域鉄道フオーラム」が9月23日、和歌山市JAビルで開かれた。会場とオンラインで行政や各級議員、鉄道事業者、地域鉄道存続・活性化に取り組む市民など全国から150名が参加した。
 「貴志川線の未来を”つくる”会」木村幹生代表のあいさつで開会。和歌山大学の辻本勝久教授が「ローカル線の存続と地域活性化」をテーマに基調講演を行った。貴志川線の廃線問題を振り返り自ら費用対効果の調査を行い、「貴志川線存続に向けた市民報告書」を発表、鉄道の方が年間14.8億円の社会的便益があるとると貴志川線存続決定へ大きなポイントとなった経緯を踏まえて、「赤字の鉄道に公費が投入される意義を、地域が示さなくてはならない」と話し、数値だけで測れない観光や健康増進など鉄道の価値を紹介、JR紀勢線の例なども挙げ「『乗って残す』にとどまらず『使って育てる』事が重要だ」と訴え、地域の様々な分野が連携して、鉄道を地域活性化に活かせるよう提案した。
 パネルデイスカッションでは、わかやまNPOセンターの志場久起理事長、和歌山大学の西川一弘教授、「貴志川線の未来をつくる会」奥山和生元事務局長が、「公共交通にはどんな価値があるのか」、「市民が支えるとは、どういうことか」、「これから市民は何ができるか」について、それぞれの立場から話しあい、公共交通を残し支えるという事は、単に”乗って残すだけではなく、地域の交通を自分たちの問題として考え、声を出し、動き、関り続けることではないかと締めくくった。
 質疑応答では、会場参加の「名松線を元気にする会」会長の堀田祐二治さんから「災害での6年半の運休期間を経て全線開通し奇跡の復活と言われたが、沿線の高校が閉校になれば廃止され、バス転換は間違い無い所にきている、そうならないよう今から手を打っていくことが重要と考え、その一つとして、伊勢と京阪神をつなぐゆっくりした旅のアクセス、『伊勢奥津駅での名張方面コミュニテイバス接続構想』を提言し実現に向け動いていきたい」と報告があった、また、全国のオンライン参加者から意見や報告が行われ、存続と活性化に向けて理解を深める意義あるフオーラムとなった。

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