運賃改定申請が認可されました

 和歌山電鐵開業依頼はもとより、南海電鉄時代を含めて20年7ヶ月ぶりとなる貴志川線の運賃値上げの申請が、3月11日に近畿運輸局より認可されました。

 和歌山電鐵では貴志川線の運賃変更について1月15日に国土交通省に申請を行いました。貴志川線の利用者は平成18年に和歌山電鐵が引き継いで以降、約20%近く増加しており、また経費削減による努力もあり、これまで運賃の値上げを見送ってきました。
 しかし大幅な収支改善を見せたものの、現在でも年間6~8千万円の赤字が発生しており、行政による支援が途絶えると事業の継続は困難な状況です。少子高齢化や沿線道路の整備、電気料金の増大などもあり、経営努力と自治体の支援だけでは赤字脱却は非常に困難であると判断し、運賃値上げに踏み切りました。貴志川線の運賃値上げは和歌山電鐵開業以降では初であり、南海電鉄時代を含めて20年7ヶ月ぶりとなります。

 具体的には、現行の初乗り運賃170円を190円に改定するなど、平均14.2%の賃上げとなります。また定期券の割引率についても、通勤定期は40.0%(現行47.0%)通学定期は64.0%(現行67.5%)に引き下げられます。

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