和歌山の注目スポット 貴志川線の永続をめざして「公有民営化」への道を開こう

  1. はじめに
     令和6年度(2024年度)は、海外からの団体旅行に加え家族グループの訪問が顕著になっており、グッズの売上も好調で業績の回復が見られました。乗車人員は169.6万人と回復が見られますが、860万円の赤字となりました。社会状況が変化し、貴志川線利用からマイカーへの流出も多く、沿線の就業人口減少や少子化、道路整備の進捗などで鉄道には厳しい状況が続きます。貴志川線は人々の移動、まちづくり、観光地としてなくてはならない鉄道です。
     なくてはならないこの鉄道、貴志川線を残し永続するために、私たちは貴志川線を応援する団体として、市民の力と行動力を高めて、さらなる活動を行います。
  2. 基本方針
     貴志川線は和歌山の財産であり、まちと暮らしを支える公共インフラ貴志川線の活性化に取組みます。
     社会状況が変わっても、貴志川線の永続を確実なものとするために、行政と事業者、住民の総合力が発揮できるシステムとして、「公有民営化」の実現を図る以外にないと考え、最大の目標に掲げて活動を進めます。
     また、安定経営をめざして、和歌山電鐵、自治体、関係諸団体と連携して、住民の利用促進と魅力づくりへイベント開催等に取り組みます。
  3. 重点目標
    1. 組織の強化のために会員2,000人回復を目指し、組織の若返りによる活性化
    2. 「公有民営化」の実現へSNSはじめ気運の醸成
    3. 利用推進と快適・便利で利用のしやすい貴志川線つくり
    4. 和歌山駅をはじめ各駅ホームのバリアフリー化とICカードシステムの導入
  4. 具体的な取り組み
    1. 市民の力を結集して活動できる組織つくりに取り組みます
      1. 組織力を高めるために積極的に入会呼びかけを行います
      2. ボランテイアスタッフの登録と活動への参加を進めます
      3. 会員限定イベント、増量回数券など会員特典の拡充を図ります
      4. 各方面で活躍する人材に定例会参加を呼びかけ、若返りと体制の強化を図ります
      5. 「にしいろトレインの会」の活動を継続して、多様な活動に取り組みます    
    2. 利用促進のため、貴志川線の魅力発信へ電鐵と協働して取り組みます
      1. 若い力の活動参加へ大学や高校との連携し「貴志川線活性化プロジェクト」づくりに取り組みます
      2. 和歌山電鐵・つくる会の実態に見合った多様な分散型イベントを企画し具体化します
      3. 駅設備、ダイヤなど要望の集約と提言を行い、その実現をめざします
      4. 地域の催事に積極的に参加し、地域や各種団体との協働に取り組みます
    3. 広報、PR活動に取り組みます
      1. 会報発行、入会促進リーフレット作成、のぼり、横断幕の掲出
      2. ホームページ、SNS(Facebook、X、Instagram)を活用した情報発信を強化します
    4. 地方鉄道の存続と活性化の学習、政策活動に取り組みます
      1. 「公有民営化」等、交通政策の学習と情報収集に取り組みます
      2. 地方鉄道を守る運動を進める団体との交流を進めます
    5. 社会におけるつくる会の存在をさらに確実にするために「法人化」を目指します。法人化についての勉強会を開催します。