「チャレンジ250万人」とは?

 貴志川線の利用者数は昭和49年にピークを迎えました。この年の年間利用者数は360万人。南海電鉄は2両編成で運行していた貴志川線を、昭和51年より朝ラッシュ時には3両編成で運行します。しかしモータリゼーションの波や、並行する幹線道路の整備が進むにつれ利用者数は減少し始め、昭和63年には3両編成での運行を終了しました。利用者の減少は留まることなく、平成14年には年間利用者数が200万人を割り込みました。
 和歌山電鐵の開業により、いちご電車を始めとする名物電車の登場や、猫の駅長の誕生などで利用者数は若干回復し、200万人は超えるようになりましたが、それでも行政からの補助なくして運営が成り立たない状況です。
 試算によると、貴志川線は現在の運営状況であれば年間利用者数が250万人あれば、概ね黒字経営ができるといわれています。そこで貴志川線の未来を”つくる”会では「チャレンジ250万人」運動を展開して、貴志川線の年間利用者数250万人を目指して利用推進に取り組んでいます。